本書の特色
本書は、振動解析の従来の取り扱い方と、読者が背景となる知識を相当程度もっていることを前提としていることにより進んだ専門家のやり方との間のギャップをうめるものである。 　振動解析とマトリックス代数と計算法とを結びつける特殊な手法への入門書であり、大学の学部４年生、大学院生、ならびに現場の技術者やプログラマーにつかわれることを意図している。 　本書のプログラミング部分では、フォートラン程度の高級プログラミング言語の知識が必要であるが、そのような知識がなくても振動解析とマトリックスの理論は修得できるし、その概念の多くを初めて目にする人も、本書を勉強することによりプログラミング法のなんたるかをある程度つかむことが出来る。