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伝熱工学<上> 理工学海外名著シリーズ37
JPホールマン著、伝熱工学 <上>です。
本書の特色 本書は、米国において工学教育部門で有名なHolman教授が、学生と技術者のために、伝熱学の基礎的な事柄を非常にわかり易く解説したテキストである。また、SI単位で書かれた最初の熱伝導の書物であり、米国でテキストとして最大の評価を得ている。 各章の記述は、熱伝導、対流熱伝達、熱ふく射という古来の分け方に従って述べてあるが、書物全体を通じて、物理的なメカニズムを理解させるように特に配慮してある。あわせて、単純な解析が成り立たないような場合には、なるべく意味のある実験データを示している。 熱伝導のところでは、解析的な方法と、数値解法との両方を使って記述し、読者が、解析解と同時に、実用上では重要な武器となる数値解法もマスターできるように配慮している。対流熱伝達のところでも同様に、対流による熱移動現象の物理的な機構に対する理解を深めることができるように、自然対流および強制対流境界層の積分法による解法を用いて解説してある。このような物理メカニズムに基づいた記述によって、対流熱伝達率を算出する実験式や、実用式の表示が極めて自然に、無理なく理解できるであろう。さらに熱ふく射のところでは、ネットワーク法による解析を多用しているが、この方法は、他の方法に比べて、学生に教えるのに容易なからです。これらの特色を持つ本書はわが国の工学教育にも必ず大きい貢献が期待されるものである。 <使用者感想> 伝熱に関する基礎的理解を深めていく中で、最も重要な「無次元数や実験式の物理的意味」「実用上との関連」についてわかり易く記述してある。伝熱工学の書物を他にも10冊以上使用、他書比較した中で、ポイントを付いた記述が最も多いのが、この本でした。学生か否かを問わず、伝熱学の入門書として、ぜひどうぞ。
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