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マトリクス弾性力学 理工学海外名著シリーズ19
本書の特色
本書の目的は、機械工学、航空工学、構造工学、土木工学などで、実際に出会 う大規模でしかも複雑な弾性系を、静力学ならびに動力学の立場から考えるとき 、マトリクス法をどのように応用すればよいかを、詳細に示していることであり ます。マトリクス法は、そのような弾性系を解析するのに、最も効果的で実に素 晴らしい手法を提供していること、ならびにマトリクス法は実際に電子計算機の 活用に非常によく適応したものであることが明瞭に示されています。 本書の解析方法は厳密な正確さを保ちながら、しかも実際面への応用について直 接的な方法をとっております。著者はあらゆる努力をはらって、本書に含まれて いる解析技術の複雑さよりも、その単純性を強調するのにつとめております。本 書の題材は、限られた予備知識を持っている読者が、比較的短期間内に非常に難 しい問題をうまく処理する能力が得られるような方法で、その教材がならべられ ています。内容の解析方法は、最初は初等的なレベルから説明を始めて、論理的 に進めて行き、次第により程度の高い概念や技法へと進んでいきます。そのよう にして、読者が本書の内容についてできる限り明瞭な理解が得られるよう、教育 的見地から深い考慮がなされております。 本書は世界中で開発された弾性力学のいろいろなマトリクス法を、広範囲にわ たって取扱っております。本書の核心となるものは著者の個人的な研究にて発展 させられたものであり、さらにそれについて過去10年間に米国、独乙、英国、 ロシア、日本の文献に現れた題材をも含めるように展開されています。 本書の内容は線形振動の理論や、マトリクス法の応用についての大学学部学生 のコースに適していますが、また弾性力学のマトリクス法についての大学院学生 のコースにも適当なものであります。さらにまた本書はマトリクス法の非常に実 際的な価値をもっているため、産業界における技術者にとっても、極めて有用な 参考書となるものであります。
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