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テンソル解析と連続体力学 理工学海外名著シリーズ30
本書の特色
本書はテンソル解析の入門書であるが、構造物の応用解析や、弾塑性体その他の性体の微小変形ないし大変形解析、あるいはこれら及び流体など一般的な連続体力学への直接の応用を狙ったものである点が、一つの大きな特色となっている。すなわち、従来こうした工学分野においてテンソルを用いる必要があるときは、多くの場合、はじめの1章をその説明に充てるという方法が採られてきたが、その解説が不完全で中途半端になることは止むをえないところであった。
本書は、そうした不満を払拭する意図をもって、テンソル解析の初歩からかなり高いレベルまでの詳細な記述を、具体的応用例を織りませながら示して、1冊の成書としたものである。この種の書物は、他の類例がなく、この点だけからも、本書の意義が大きく評価されている。
本書の内容は、数学的記述の章と、それの応用としての工学的記述の章が交互に配列されており、身近な事例を用いることによって数学的抽象性の壁を破り、読者が内容を理解することを助けるのみならず、さらに積極的に、理解した内容を応用する力を養うことができるように工夫されている。この構成は、正に画期的ともいえるものである。
具体的に内容を略記すれば、ベクトルとテンソルに関する基礎事項からはじまり、テンソルの導関数と積分、連続体力学の基礎式や弾性問題のテンソル表現、曲面の幾何学、殻の理論、主軸と不変量などが、任意の曲線座標系に関するテンソル成分を用いて記述されており、さらに各種のテンソル公式のまとめが最終の2章で与えられている。
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