本書の特色 本書は流体力学および固体力学、すなわち理論的には物理学と応用数学の主要な二つの分野から構成されており、それらはまた土木工学や機械工学の基礎理論を提供するものである。本書に述べられている近代的な表現傾向は、それら二つの分野の教育に統一された研究法を採用することであり、すなわちすべての物質に適用される一般的な力学原理を強調することである。一度その基礎をなす重要な原理を習熟すれば、学生は連続体力学の異なった分野のいづれにも特殊化、定式化をできるようになるであろう。 序論的な章として、マトリックス代数、ベクトル、カティジャンテンソルおよび変形や応力について述べた後で、重量、運動量、およびエネルギーの保存則について数学的な表現を綿密に述べている。またいろいろな種類の流体や個体について力学的構成式を定式化している。 本書には解かれた多くの例題が含まれており、またいろいろな程度の異なった選ばれた演習問題が含まれている。本書は応用数学の修士課程の二年次、三年次学生のテキストとして書かれているが、物理学や工学の学生ならびに工業技術者にも有用であろう。